太陽光発電コラムPV column
ソーラー
2026/10/15
中国の低効率太陽光パネルの規制
2026年6月下旬、中国当局が太陽光発電業界に関連する3つの「規格」を発表いたしました。いずれも公布日は2026年6月27日、施行日は2027年1月1日、となっております。この3つの規格の概要について、簡単にとりまとめました。
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1. GB 29447-2026: ポリシリコンおよびゲルマニウムの製品単位当たりのエネルギー消費原単位
(概要)
ポリシリコンおよびゲルマニウムの単位製品当たりエネルギー消費量限度、ならびに技術的要件、統計範囲、および計算方法を規定する内容となっております。
トリクロロシラン法またはシラン流動層法を用いて太陽光発電用ポリシリコンを生産する企業、およびゲルマニウムを取り扱う企業に適用されます。

2. GB 47834-2026: 結晶シリコン太陽光発電モジュールおよびインバータ(パワーコンディショナ)のエネルギー効率(変換効率)の最小許容値およびエネルギー効率等級
(概要)
結晶シリコン太陽光発電モジュールおよび系統連系型太陽光発電インバータ(パワーコンディショナ)のエネルギー効率等級、エネルギー効率制限、試験および計算方法を規定しています。
この規定で対象としているのは、地上設置型のn型結晶シリコン太陽光発電モジュール、系統連系型太陽光発電用インバータ(集中型太陽光発電用インバータ含む)となっております。
この系統連系型太陽光発電用インバータの対象は、ストリング型太陽光発電系統連系型インバータ、および太陽光発電用インバータ一体型機器、になります。
本規定は、以下のものには適用されません。
- 建物一体型太陽光発電(BIPV)モジュール
- 消費者向け太陽光発電モジュール
- ペロブスカイト/結晶シリコンタンデム太陽光発電モジュール
- 太陽電池グリッドラインに銀を含まない金属ペーストまたは銀を含まないプロセスを使用する太陽光発電モジュール
- 系統連系型太陽光発電インバータ
- 20kW以下の系統連系型太陽光発電インバータ、および500kW以上のストリング型系統連系型太陽光発電インバータ
注1. BIPVの定義はIEC 63092-1.2020に規定されています。
注2. 消費者向け太陽光発モジュールの定義はIEC TS63163.2021に規定されています。

3. GB47835-2026: 単結晶シリコン製品単位当たりのエネルギー消費量に関する規格
(概要)
太陽電池に使用されるシリコン単結晶およびシリコン単結晶ウェーハの単位製品に対するエネルギー消費量(以下「エネルギー消費量」という)の制限レベル、および関連する技術要件を規定するものです。技術要件、統計範囲、換算係数、および計算方法も記載されております。この規定は、チョクラルスキー法を使用して太陽電池用のシリコン単結晶(シリコンインゴット)およびシリコンウェーハを製造する企業に対して、エネルギー消費量の計算および検討に適用されます。
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特に2番目のGB 47834-2026の規格で規定されている「結晶シリコン太陽光発電モジュール」の変換効率については、各メーカーで生産されるモジュールの出力・型式に適用されるため、現在の太陽光発電設備の設計時点でのモジュール選定から反映させていく必要があります。

(主なポイント)

(モジュールのサイズと変換効率/出力の関係)

4大メーカー(トリナソーラー、ロンジソーラー、ジンコソーラー、JAソーラー)が現在生産している最新モデルであれば、一般的に流通しているパネルの出力になりますので、ほとんど問題は無いと思われます。旧型番のモジュールで設計の太陽光発電所でモジュールの発注が未だの場合、今回の規定の影響を受ける可能性がありそうです。

より高性能のパネルが流通する事はメリットがある一方、高性能のパネルは高出力の為に出力電圧・電流値ともに高くなります。両面発電タイプの場合は更に電流値が高くなるため、組合せ可能なパワーコンディショナが限られてきますのでご注意下さい。
注: 各規格の詳細、各メーカーの状況、設計等につきましては、規格当局・メーカー・お取引先にお問合わせください。
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