太陽光発電コラムPV column

ソーラーパネル

2022/03/21

中国市場の太陽光モジュール入札結果 (USD 0.266/wp) について

日本以外の太陽光市場の動向について、太陽光専門メディアや色々なニュースで発表されておりますが、各国の言語または英語が大多数を占めております。今回は世界No.1の太陽光市場でもある中国で、太陽光モジュールの大型入札発表のニュースをご紹介したいと思います。

世界的な太陽光メディアでもあるPV Insights社 が2022年3月10日に記事で掲載しましたCNNC Rich Energy社 (中国の原子力国営企業である中国核工业集团有限公司: China National Nuclear Corporationの新エネルギー関連子会社) の3月9日の入札結果発表の概要の和訳 (意訳) になります。オリジナルの英語版はPV Insight社または弊社英語版にてご覧になる事が出来ます。

ジンコーソーラー社が中国核工業集団の入札にワット単価USD 0.266でNタイプ単結晶モジュール (モジュール出力は555ワット以上) を入札、単結晶PERCタイプとプレミアムタイプのN型の価格差が狭まる

2022年3月10日

N型単結晶の入札結果詳細

3月9日、CNNC Rich Energy 社は700MWから1000MWのN型単結晶両面発電モジュール (出力555ワット以上) の入札結果を発表しました。ジンコーソーラー社は最安値の入札価格1.9人民元/Wp (USドル換算0.266/Wp)、 JAソーラー社とEGing社が1.92人民元/Wp(USドル換算0.269/Wp)、1.93人民元/Wp (USドル換算0.27/Wp) とそれぞれ続きました。ジンコーソーラー社の入札価格はDDP条件 (Delivery Duty Paid: 関税込持込渡し) で1.922人民元/Wp (USドル換算0.269/Wp) と太陽光モジュールと現地送料を含んだ価格となり、 2022年1月下旬にSPIC社のN型単結晶モジュール入札のDDP条件最安値の2.03人民元/Wpを大きく下回りました。このジンコーソーラー社の積極的な入札価格は同社Nタイプ単結晶を促進させる決意と見受けられ、優れたコスト能力によって、通常の単結晶PERCモジュールとのコスト差は0.1人民元/wp (USドル換算0.015/wp) 以内となりました。一方で他の入札参加者も、数週間材料コストの上昇があったにもかかわらず前回の入札価格よりも安い価格で入札しており、この結果が示している事はN型単結晶モジュールの競争によって市場が白熱しプレミアムクラスのモジュールと通常クラスのモジュールの価格がさらに狭まってきております。

182mmと210mmのセルサイズの単結晶PERCモジュールの入札結果詳細

CNNC Rich Energy社はまた6GWから7.5GWの太陽光モジュールの入札の発表をしました。こちらは全4回で構成され、第2回と第3回はそれぞれ、3-3.5GWでモジュール出力535-560ワット、2-2.5GWでモジュール出力は585ワット以上、でした。入札出力条件を考慮すると、第2回はセルサイズ182mmで72枚のモジュール、第3回はセルサイズ210mmで60枚または66枚のモジュール、が望まれたようでした。入札結果によれば、Redsun社とHuansheng社は最安値で第2回単結晶片面モジュールを入札、CNY 1.79人民元/Wp (USドル換算0.251/Wp)、一方でTongwei社は両面発電モジュールの最安値、1.8人民元/Wp (USドル換算0.252/Wp) を提示。第3回入札は、EGing社が片面発電、両面発電の両方で最安値の入札、それぞれの価格は1.796人民元/Wp (USドル換算 0.251/Wp) と1.816人民元/Wp (USドル0.254/Wp) でした。この結果はセルサイズ182mm の片面発電モジュールは1.8人民元/Wp以下の価格帯に再び下落している事を表し、過剰供給による市場からの圧力は積極的な供給とあまり熱意のない需要を世界的に成長させる事を示しています。一方でセルサイズ210mm のモジュールは0.1人民元/Wp分のプレミアム価格をセルサイズ182mmのモジュールに対して世界的に享受出来ており、比較的タイトな供給状況です。

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